令和7年6月29日  「俳句に親しむ会」

青空の中、砥谷半島にて散策をしながら句会をしました。

【講師吟】

涼しさや水目の枝を胸に挿し   中坪 達哉

【佳作】

木下闇眼下に湖のきらめけり   菅野 桂子

利き足よりのぼらんとあの山百合へ   岡田 康裕

まなこ澄む蝦夷春蝉の鳴くたびに   石黒 順子

春蝉や木の間隠れに湖見えて   平井 弘美

夏山路水目の枝を折りて嗅ぐ   今井 久雄

手繰り寄す水目の青葉香のほのか   内田 邦夫

水目若葉実生のごとくテーブルに   中川 正次

ぱつくりと実生ミズナラ青葉凪ぐ   曽我 美穂

有峰の夏場の色はいかばかり   早水 淑子

人誘う有峰の風若葉萌ゆ   青山 和浩

時鳥夜明けの湖に霧立ちて   霜鳥 智也

涼風に木漏れ日ゆれて日曜日   高野 和貴

水楢の子らが芽生えて山笑う   田島 敏美

ブナの森小道を溢れ春出水   伊勢友加里

雨粒も宝石になる森の夏   池田 亜季


Contrail in the sky
Four five six
Between Arimine and here 早水 淑子
  (空の飛行機雲 4つ,5つ,6つ 有峰とここの間に  訳:田島 敏美)